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日本製のポータブル電源はある?日本メーカーのポータブル電源はどこ製?

ポータブル電源は、火災などの原因になるため安心・安全が重要です。それなら、日本製のポータブル電源をと思いますが、探しても中々ないことに気が付きます。

公開日: 2025.4.20

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日本製のポータブル電源はある?

現在、日本の市場で流通しているポータブル電源のほとんどは、中国製です。日本製のポータブル電源は、非常に少なくなっています。

これは、日本国内での製造コストが高く、競争力がないことも一因ですが、ポータブル電源の製造・開発は中国メーカーに勢いがあることも要因です。

また、ポータブル電源は、リチウムイオン電池を使用しているため、リチウムイオン電池の製造が中国に集中していることも影響しています。

合わせて購入されるソーラーパネルの市場を中国メーカーが独占していることも影響しているでしょう。

日本メーカーのポータブル電源はどこ製?

ほとんどが中国製

日本メーカーが手掛けるポータブル電源のほとんどは、中国で製造されています。

例えば、半個体電池を採用したポータブル電源のリーディングカンパニーである「ヨシノパワー」は日本のメーカーですが、同社のポータブル電源は中国製です。

これは、ポータブル電源の主な部品であるリチウムイオン電池の製造が中国に集中しているため、ポータブル電源の製造も中国で行われることが多いからです。

リチウムイオン電池の主要四部材(正極材、負極材、電解液・電解質、セパレーター)の市場シェアは、中国メーカーが80%以上を占めているとされ、日本メーカーが年々シェアを失っています1

日本メーカーのポータブル電源と生産国

日本メーカーが手掛けるポータブル電源と、生産国の例は以下の通りです。

メーカー名生産国
多摩電子工業中国
アイリスオーヤマ中国
(BLUTTIEのOEM)
JVCケンウッド中国
(JackeryのOEM)

アイリスオーヤマの家電は、中国工場のOEM生産品が多いイメージですが、JVCケンウッドなどの比較的な大手企業でも、現在はポータブル電源は中国製となっています。

中国メーカー製品と日本メーカーの中国製の違い

スペックの違い

日本メーカーが開発、もしくは企画しているポータブル電源は、基本的には日本市場に向けてスペック設定しています。そのため、欧米向けのポータブル電源を無理やり日本向けにカスタマイズした製品と違って、しっかりと日本ユーザーが使いやすいように設計されている点がメリットです。

ただし、EcoFlowやBLUETTIなどのポータブル電源でもトップランナーである中国メーカーは、日本もターゲットにして製品を開発している、もしくは日本市場向けバージョンの製品を用意しているので、その点は差がほとんどありません。

最近では、日本市場専用製品「AORA」をリリースしたBLUETTIのように、日本市場向けに特化した製品も出てきているため、日本メーカーでないとスペック的に劣るということはありません。

検品品質の違い

日本メーカーが開発したポータブル電源は、製品検査を日本メーカーが行うため、品質管理が厳格なケースが多く、同じOEM製品でも信頼度は高くなります。

ただし、中国メーカーでもEcoFlowやBLUETTIなどのポータブル電源でもトップランナーである中国メーカーは、現在では日本メーカーに近いレベルの検品品質があると言われています。

カスタマーサポートの違い

日本メーカーが開発したポータブル電源は、カスタマーサポートが日本語で行われるため、安心感があります。

特に、不具合がなどが起こった際に、日本語でのサポートが受けられるだけでなく、「同じ価値観の日本人が対応してくれる」というのは思いの外に大きな違いです。

海外メーカーで、かつサポートが日本人でない場合、価値観の違いから不具合を不具合と認めてもらえなかったり、修理やサポートの対応の基準が違うことでストレスになったりすることがあります。

たとえ中国製でも、日本メーカーが開発したポータブル電源は、カスタマーサポートが日本語で行われるため、安心感があります。

Footnotes

  1. リチウムイオン電池主要四部材世界市場に関する調査を実施(2024年) | 矢野経済研究所