ポータブル電源の「パススルー機能」とは?使うことのメリットとデメリット
ポータブル電源の機能の一つである「パススルー」とは何か?仕組みと使うことのメリットとデメリット、バッテリーへの影響を解説します。
公開日: 2024.9.22
ポータブル電源の「パススルー機能」とは?
ポータブル電源の「パススルー機能」は、ポータブル電源が充電中に同時に他のデバイスへ電力を供給できる機能。
モバイルバッテリーやバッテリー内蔵ACアダプタなどは、バッテリーを充電中は出力ができないことが多いですが、ポータブル電源では本体を充電しながら出力したいケースがあるため、製品によっては「パススルー機能」が搭載されています。
パススルー機能のメリット
パススルー機能が搭載されていることのメリットは、もちろん「充電中にもポータブル電源が使える」ということですが、実際にポータブル電源を使ってみると意外と利用シーンがあります。
例えば、ソーラーパネルから発電電力を入力しつつ家電などを使いたい場合や、UPS的な使い方をしたい場合は、パススルー機能必須です。
パススルー機能のデメリット
実は便利なパススルー機能ですが、大きなデメリットが「バッテリーの劣化が進む可能性がある」という点。
ポータブル電源は、充電時発電時にそれぞれの機能を担うパーツが発熱をするため、バッテリーに熱負荷がかかります。また、頻繁に充電・放電を繰り返すことでバッテリーサイクルが通常使用時よりも進んでしまうこともあります。パススルーはそうしたバッテリーにとって過酷な使い方になるため、バッテリーが劣化すると言われています。
バッテリーの劣化を考えたらパススルーは使わない方が良い?
ただし、ポータブル電源メーカーもこの点を改善するためにバッテリー保護機能や放熱設計を改善しており、最近の高品質なポータブル電源ではパススルーによるバッテリーの劣化が最小限になるように改善されています。常時パススルー状態になるのは避けた方が良いですが、「絶対パススルー状態にならないように気を付ける」必要はないでしょう。