ポータブル電源の入出力ポートの種類と選ぶ際のポイント
ポータブル電源に搭載されているポートの種類と選ぶ際のポイントを解説。よく使うポートや、使い方ごとの注意点も。
公開日: 2024.7.4
出力ポート
ACポート
ポータブル電源のメインの使い方でもあるAC出力を実現するのが「ACポート」。いわゆる電源コンセントと同じものです。
家庭用の電源コンセントと違うのは、ポータブル電源には最大出力が決まっていること。最大出力は製品によって異なりますが、100W程度から家庭用コンセントに匹敵する1,500Wクラスまで様々です。
ポータブル電源で一般家電を使う場合は、
- ACポートがあるか
- ACポートの最大出力がどれくらいか
- ACポートの口の数
を調べて、自分の用途に合うかを確認しましょう。
DCポート
ポータブル電源の出力としてはあまり使わないのがDCポート。ポータブル電源では、シガーソケットタイメジャーですが、DCジャックのみの製品もあります。DCポートはシガーソケット系のアクセサリを使う場合や、製品によってはシガーソケットが入力も兼ねている場合もあります。
ポータブル電源にはACポートがあるためあまり使わないポートに思えますが、DC入力機器を使う際は、ACアダプタを使ってインバーターを経由させるとインバーターが10W程度電力を消費してしまうため、直接DCポート同士で接続した方がポータブル電源に貯めた電力を無駄にしないというメリットもあります。
ただし、使う型のDCポートと同じ規格・サイズである必要があります。
USBポート
ポータブル電源でも標準装備が定番となっているのがUSBポート。実はポータブル電源を選ぶ際に注意したいのがUSBポートです。
というのも、単純にUSBポート搭載と言っても、
- ポートの形状(USB-A/USB type C)
- ポートごとの最大出力
- USB全体の合計最大出力
次第で、使い方が変わってくるからです。
「家電で使っているついでにスマホも充電したい」くらいならあまり気にしなくても良いですが、「PCの電源としても使いたい」「タブレットなどの大型デバイスの充電もしたい」「USB扇風機も使いたい」など、1ポートあたりのパワーが必要、もしくは全体のパワーが必要な場合は、USBポートのスペックはしっかり確認しましょう。
ポータブル電源の場合は、ACポートでACアダプタなどを使うこともできますが、ACポートは出力する際にインバーターがDCをACに変換するために10〜15%ほど電力を使ってしてしまうと言われます。USBポートはDCのまま出力するので、この喪失がかなり小さく抑えられます。
そのため、できればUSB充電はUSBポートだけで使うのがベストです。
ワイヤレス充電
最近はスマホなどもワイヤレス充電が増えてきているため、ポータブル電源にもワイヤレス充電が搭載されているモデルがあります。
ただ、ワイヤレス充電はQi規格以外の独自規格のものは充電自体ができないですし、「どこかが故障すると全部が故障する」ことも多いポータブル電源では、必須なポートではありません。
入力
AC/DC入力
ポータブル電源を充電する際に使う入力ポートは、ACプラグかDCポートが一般的です。
本体の充電方式がACアダプターの場合はDCポートが、ACアダプタではなく本体に直接ケーブルを挿すタイプの場合は直付けACプラグポート本体にあります。
ソーラーチャージポート
ポータブル電源は、キャンプなど外で使うシーンも多いため、ソーラーチャージポートを搭載している場合もあります。
このソーラーチャージポートというのが実は曲者で、一言にソーラーチャージポートと言っても、
- XT60
- MC4(アンダーソン)
- DCポート
と複数の規格があります。
メーカーによってXT60規格で統一しているケースもあれば、ソーラーパネルで定番のMC4(アンダーソン)に合わせるケースもあります。
ここは併用するソーラーパネル側に合わせて選ぶのが一般的ですが、仮にポートの種類が違ったとしても、変換ケーブルが販売されているので、そちらを使うことができます。