ポータブル電源の火災を避ける方法
火災トラブルによるリコールも起こっているポータブル電源。どうしたら火災を避けることができるのか、選び方、使い方の面から解説します。
公開日: 2024.9.30
信頼性の高いポータブル電源を選ぶ
火災を避けるために最初に重要なのは信頼性の高いポータブル電源を選ぶことです。
では、どの点から「信頼性の高い」と判断するかですが、まず、ポータブル電源の安全性を客観的に評価できるのが各種認証を確認しましょう。日本国内ではPSEマークが、国際的にはCE、FCCなどの認証を取得しているポータブル電源を選ぶことポータブル電源の火災を避けるための最低条件。認証があるから絶対に火災が起こらないというわけではないですが、少なくてもメーカー自身が最低限安全性やルールに配慮があることがわかります。
ネット通販の評判やレビューも重要ですが、ポータブル電源は正常に使えていたとしても突然発火などのトラブルが起こりやすい製品なので「長期利用レビューで不具合が出ているか」を確認するようにしましょう。
長期利用で「バッテリーの電圧が落ちた」「ある機能が使えなくなった」などの不具合がある場合は、BMS(バッテリーマネジメントシステム)や内部回路に不具合を抱えている可能性があるため、発火する不安が出てきます。
使用環境に注意する
いかに信頼性の高いポータブル電源でも、使用環境が悪いと火災のリスクは高まります。
ポータブル電源のバッテリーは放電・充電時に熱を持ちやすいため通気性を確保しましょう。密閉された空間や高温多湿の場所では使用を避けるべきです。
本体の加熱を避けるという意味では、直射日光を避けるのも重要。高温環境下での使用や保管は、バッテリーの劣化や過熱につながり、火災の原因となる可能性があります。
充電の管理
過充電はポータブル電源の火災リスクを高めます。過充電を防ぐために、メーカーが推奨する充電時間を守り、メーカー純正品のACアダプタを使って充電しましょう。充電したまま長時間の放置するのも避けましょう。
また、ポータブル電源の充電中が最も火災のリスクが高まるため、可能であればその場にいることがベスト。充電があまりに早かったり、長かったりしたら、内部的にトラブルが生じている可能性があるため、充電を止めるようにしましょう。
バッテリーの劣化を避ける
ポータブル電源を長期間使用しない場合は、バッテリーを充電した状態で、乾燥した涼しい場所に保管しましょう。バッテリーの残量を約50%にして保管するのが、バッテリーの劣化の面では理想です。
また、長期期間使わないとしても数ヶ月に一回は充電をすることで、バッテリーの劣化を避けることができます。